「信楽焼」は、滋賀県甲賀市信楽町で作られている陶器です。

たぬきの置物で有名となり、観光にも人気となっています。

ここでは信楽焼の特徴や、

信楽焼の特徴を生かした食器や陶器をご紹介します。

 


信楽焼の特徴とは?

信楽焼とは滋賀県甲賀市信楽を中心に作られる陶器です。

日本六古窯として日本遺産に選ばれ、日本を代表するやきものの一つとなっています。

信楽焼の特徴としては、代表的なものは主に3つあり、

■火色
■焦げ
■ビードロ釉

などです。

火色

信楽焼の特徴:火色(ひいろ)

信楽でとれる土に含まれる鉄分は、焼成する(焼く)と表面がほのかに赤くなったり、赤褐色に近い柿色になります。

 

焦げ

信楽焼の特徴:焦げ

焼成する際、燃え尽きた薪が灰となり、窯の中に積もります。この灰の中に埋った部分は黒褐色となり「焦げ」と呼ばれます。

 

ビ-ドロ釉

信楽焼の特徴:ビ-ドロ釉

焼成する際、窯の中にやきものの表面に灰が積もり、その灰が信楽の土に含まれる成分と解け合って青緑、黄緑色のガラス質に変化します。

灰が溶けて自然にうわぐすりをかけたようになったものを「ビードロ釉」「自然釉」と呼びます。

ビ-ドロとはポルトガル語で「ガラス」を意味します。

 

信楽焼の特徴を生かした食器や製品

信楽は良質の陶土(とうど・陶磁器の原料となる粘土)がとれる土地で、信楽焼の伝統的な技術を今日まで伝えられています。

伝統的な信楽焼の特徴としては、自然の土の風合いを生かした「温かみのある火色」「焦げの味わい」「ビードロ釉」などです。

また、絵付けをした食器などの商品が少ないというところも、信楽焼の特徴として挙げられます。

信楽焼 マグカップ・皿・茶碗・湯のみ

茶碗や皿、小鉢、湯のみ、急須やマグカップ、土鍋など信楽焼の特徴を生かした伝統的なデザインの信楽焼の食器をご紹介します。

 
信楽焼 マグカップ

信楽焼 マグカップ

 

信楽焼 お皿

信楽焼 お皿

 

信楽焼 茶碗

信楽焼 茶碗

 

信楽焼 湯のみ

信楽焼 湯のみ

 

信楽焼 土鍋

耐火力、保温性がある土質の信楽焼は土鍋にもぴったりです。
 

信楽焼 土鍋

信楽焼 土鍋

 

信楽焼 花瓶

土の自然な風合いが特徴の信楽焼は、花にもよく合いますので花瓶などの花器にもよく使われています。

信楽焼はその赤みをおびた火色の表面に、釉薬や焦げをつけることで、他にはない独特の土の風合いやあじわいが生まれます。

信楽焼 花瓶

信楽焼 花瓶

 

信楽焼 傘立て・睡蓮鉢・手洗鉢

信楽焼の粘りが強くこしがあるという大物づくりに適した土質を生かし、

傘立て、睡蓮鉢、植木鉢、たぬきの置物などの大型製品も作られています。

大物づくりの技術は信楽焼の代表的な特徴です。

たぬきの置物は、食事処などのお店でよく見かけ、陶器に馴染みのない人にも知られています。
 

信楽焼 傘立て

信楽焼 傘立て

 

信楽焼 睡蓮鉢

信楽焼 睡蓮鉢

 

信楽焼 水槽

信楽焼 水槽

 

信楽焼 手洗い鉢

信楽焼 手洗い鉢

 

信楽焼 ミニ盆栽

信楽焼 ミニ盆栽

 

信楽焼 たぬきの置物

信楽焼 たぬきの置物

信楽焼 たぬき

 

信楽焼 たぬきの置物(金運狸)

金運たぬき

 

信楽焼の制作工程と特徴

信楽焼は経済産業大臣指定の伝統的工芸に指定された、日本の伝統工芸品です。

伝統的工芸品は、伝統技術を使いその主要工程が手づくりです。

制作工程や、制作工程における信楽焼の特徴をご紹介します。
 

1. 陶土
信楽周辺でとれた陶土(粘土)を使用し調合します

2. 土練り
土煉機を使い陶土を練ります

3. 成形
主にろくろを使って成形しますが、石膏型などで商品の形をつくる場合もあります。

4. 削り
成形後ある程度乾燥させてから商品の形を整えます

5. 乾燥
天日や乾燥室で約2~3日乾燥させます

6. 素焼
約700~800度の温度で素焼きをします

7. 絵付け・釉かけ
素焼きした素地に色付けをしたり釉薬を施します

8. 焼成(本焼き)
1200度から1300度で再び焼きます。現代は電気やガスを使う窯で焼成します。

9. 窯出し
24時間以上焼成した商品を窯出しします

10. 仕上げ
窯出しされた商品の底や口元などを研磨して出来上がりです

 

信楽焼の工程の特徴としては、陶土に木節(きぶし)、実土(みづち)、蛙目(がいろめ)などの粘土や原料を合わせて練るところです。

商品によっては、ざらざらとした肌触りや土の素材感を出し、土の風合いを残した質感にする場合もあります。

粘土に原料を合わせることで耐火性や、大型製品をつくる際の粘りやコシ、厚みなど、信楽焼の特徴が生まれます。

大物づくりの成形乾燥、焼成技術といった工程においても信楽焼ならではの特徴が息づいています。

信楽焼は絵付けの商品が少ないため釉薬の種類が多いという特徴もあります。

素朴な色合いと信楽焼独特の「わび・さび」の芸術が伝統的な信楽焼の特徴ですが、

近年では個性を生かしたデザインの信楽焼をつくる作家、現代的な作風の作家も多くいます。

 

まとめ

■信楽焼の主な特徴
■信楽焼の特徴を生かした商品
■信楽焼の制作工程と特徴

などの信楽焼の特徴をご紹介しました。

信楽焼は日本六古窯として日本遺産に選ばれ、日本を代表する焼き物となっています。

「日本六古窯」とは平安~鎌倉時代に始まった窯の中で、後世大きな産地となった代表的な六つの窯の総称です。

信楽はその中でも最古のものの一つとされています。

瀬戸焼(愛知県)
常滑焼(愛知県)
越前焼(福井県)
信楽焼(滋賀県)
丹波立抗焼(兵庫県)
備前焼(岡山県)

日本の伝統美である「信楽焼」は歴史あるやきものですが、

近年では伝統あるデザイン以外にも、現代風なデザインの食器をつくる信楽焼の作家によって、新しい作風の信楽焼も人気となっています。

ぜひ陶器市などの信楽焼のイベントなどにも足を運んでみてくださいね。
 ↓ ↓ ↓